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大剛日記

2012.12.25

氷点下28度・・・決死のチューブ交換

しかし、昨夜は、もしかしたらオーロラが見えるかもしれないと思って・・・見晴らしのいい、吹きっさらしの風の通り道にテントを張って、それはもう、いくら温まっても、素手をテントから出すとまたたくまに感覚がなくなるのであった・・・朝いつもより増して暗く感じる10時・・・外は吹雪いていて、一晩降ったようだけども、積もるような降り方ではなかったようで、テントには、わずかに雪が付いている程度であった・・・

が、雪の降り始めはいつもこんなものなので、この無人地帯で大雪だけは、まっぴら、ごめんなので、先を急いだ・・・朝、パン・・・パンは冷凍保状態なので、これがいがいにかなり前のパンでもそんなにまずくない、ただ冷たいのであった・・・マヨネーズは、先日買った安物は水分だと思われる、成分が多く、完全に凍ってしまって、やはり安物はだめであった・・・もうチューブの口からは出せないのでナイフで袋を切って、直にスプーンでシャーベットをすくうのであった、もはやパン・マヨネーズ・サーロと・・・氷点下25度の、氷を朝からかじっているようなものであった・・・中でも、マヨネーズがかなり冷たくて、歯がずきずきと冷えて痛むのであった・・・きっと0度以下で氷点下10度か・・・かなりの低温なんだと思う・・・まあ・・・毎日の事である・・・今日は、ことごとく、微妙な上りが多く、足はあいかわらずVBだからもちこたえているけども、本来ならとっくにこの小さいブーツなら凍傷になっているくらい冷える・・・

そして、切り替えの故障で、それがまた微妙な上りで、固定しているギアでは重すぎてそれでも、こぐのですぐに汗をかいてしまうのであった・・・

昨日まで、あたりまえのように見てきた、虹色の地平線のグラデーションが、なんて素晴らしかったんだと、今ごろになってつくづく感じる・・・もう、曇った吹雪いている曇り空だけなのである・・・

カレリヤ共和国とムールマンスカヤの境には何かあるのかと思っていたら何も無く・・・知らないうちに、ムールマンスカヤに入っていた・・・ただ一つ鉄橋がかかっていたのが違うところであった・・・

知らないうちに、デソザボドスキ-への分岐があり、地図を見ると以外にも進んでいるかのように思えた・・・そして午後・・・ある標識をみると・・・ロイヒから78kmだったと思う表示と・・・あと16kmでカンダラクシャという小さな集落という表示がある・・・よし!今日はそこまで行って、今晩のおたのしみのスメタナを買いたい・・・そして、道は、まれな・・・途方もなく大きな上り坂にかかった・・・遠くに坂の頂上と思われる場所が見えていて、そこを境にしてトラックが見えたり見えなくなったりと、あそこまで行けば下りだ・・・と思って進むこと40分近く・・・あいにく切り替えは故障しているので、途中何度も歩いた・・・そして、背中は汗でぐっしょり、ゴーグルは中で結露して凍りついて見えないのではずす・・・そして、超える・・・がまた次の上りが待ち構えていた・・・そんな時である・・・リアのタイヤが気持ちバウンドするような気がして・・・こんな時にパンクしたら痛いよなー・・・と思ってタイヤを見ると、間違いなくパンクである・・・まじかよー・・・が、空気が抜けるスピードは遅く・・・なんとかガンダラクシャの集落まで行って暖かいカフェかどこかでチューブを交換したい・・・そう思って進むものの、一向に集落は現れない・・・

そうこうしているうちに、もう乗れる空気圧ではなくなりはじめる・・・くそー・・・なんてこった・・・

気温マイナス28度ほど・・・動いていてオーバーミトンに手をつっこんでいるから、なんとか温まっているものの、この状態で手袋をはずして素手で、タイヤを触れるのだろうか・・・と、とりあえずタイヤをはずす・・・そうこうしているうちに、またたくまに手は凍傷になりそうなほど冷えて感覚が無くなる・・・

くそー・・・すぐにテントを張って、中でバーナーを炊かなければ、これはまずい・・・と、道路の隅に大急ぎでテントを張ってバーナーを炊く・・・そして、テントの中でタイヤを外して、何か刺さっていると思われる箇所を探すも、どこにも刺さっていない・・・きっと修理したパッチかなにかがはがれたのかな?と思って、新しいチューブを交換しようにも・・・チューブも氷点下28度で凍っていて、カッチンカッチン・・・更には空気入れも氷点下28度で・・・カキンカキンに冷えついていて、素手で持つと貼り付いてしまい、くるんでいた綿の布も張り付いている・・・もはやチューブはこの状態だと、偏った状態で付けると割れるかどこか亀裂が入りそうな状況で、空気入れに至っては、プラスチックの部分が折れそうな状況で、これはやばい・・・と、テントの天井につるして、よく暖めること数分・・・その間に、タイヤにビートワックスを塗っておいた・・・ただでさえ寒さでケブラービートは、収縮していて外しにくかったのである・・・

ただチューブがきれいに入るかどうかはなぞで、何かチューブにも今後はこの寒さだとワックスを塗るべきかもしれない・・・そして、25分の真剣勝負のチューブ交換を終えた・・・

それがまた、かたずけをしている間に、またたくまに手の感覚が無くなり、出発してもなかなか温まるまで時間がかかった・・・

ちょっと行ったらガンダラクシャに入って行った、街頭が道路脇に並び始め、少し下って、カフェとガススタである・・・カフェで軽く腹ごしらえした・・・シャシーシカ2つにボルシチにパンにジュース・・・そして、マガジンへ行こうかとも思ったけども、これが以外に入り込んだ場所に集落があるようなのであきらめて、先へ進んで、早めにテントを張った・・・

まだ、パンクの原因が何なのか不明だけども、今回スパイクタイヤにしてから初めてのパンクである・・・さて暖かいミルクティが沸いたので飲むとしよう・・・

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