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大剛日記

2012.12.24

北極圏に入った

しかし、昨日は疲れた・・・少しよふかししてしまい、眠ったのは12時過ぎであったものの、起きたのは9時・・・が、まだ暗い・・・10時を回っても真っ暗・・・

もしムールマンスク周辺が昼が無い可能性があると、ヘッドライトの電池がいくらあっても足りないので困る・・・

それでも11時前にはなんとか明るくなる・・・休みたいけども、気圧は淡々と下がりつづけていて、このまま行くとというか、前回も休んだ日が大雪だったので、今日休んで道路が雪に埋もれるのも嫌なので、疲労した気分に鞭打って荷物をまとめた・・・路肩の傾斜がきつく、荷物をサイドバッグ4つを持ち上げるのは不可能・・・歩いて上ることすらまともにできない滑り台のような斜度なのである・・・なかばやけくになって、サイドバッグをほおりなげて上にあげたのであった・・・自転車もやけくそになって雪と凍りついた土に滑ってはころんで、木を乱雑に切った竹槍のような根に危なくも怪我しそうになりながらも、少しずつ道路にあげた・・・

今日は、10時の地点で林の中は、氷点下18度と比較的暖かで、このくらいだとそこまで即座に手袋をしなくてもいいので過ごしやすい・・

少し行くと、路上は氷点下20度ほど・・・さすがに昨日よく鏡で自分のほっぺたを見ると、左のえくぼのような位置が薄く黒っぽくなっている・・・どうもその部分が弱いようなので、これ以上悪化させる訳にはいかないので、バラクラバを装着した・・・

ある川に差しかかって眺めると・・・水温が大気よりも20度近く高いものだから、川の流れが凍っていない場所は、まるで温泉のように湯気がたちのぼって曇っている・・・そんな時から、また気温は氷点下25度を下回りはじめる・・・氷点下28度位までまたたく間に下がったかと思うと、ふときずくとまた氷点下20度だったりと、今日はどういうわけか変化に富んでいて、温度がばらついてこぐ、ペースがつかめないもので、背中も顔もいつもより多く汗をかいてしまい・・・ゾクッとした・・・

夕方、3時、このエリアの唯一のカフェのうちの一つの手前で、トラックドライバーがクラクションを鳴らしてくる・・・まあ少し道路にはみ出した位置を僕が走っているから、どけということなんだろうけども、こんだけ広いんだからもがいている自転車をどかそうとせず自分がよけら・・・ばーか・・・という気分。

あいにく昨日から頭にきていて、僕は更に道路にはみ出してみた・・・すると、クラクションをけたたましく鳴らして去っていった・・・が、すぐに道路脇に入るので、これは本気でけんかする気なのかと思え・・・僕はそのカフェには寄らず・・・先のカフェを目指した・・・

ある2件目のカフェは6kmほど離れた場所にあった・・・

外にはというかカフェの玄関にばかでかい犬が3匹いる・・・

僕が自転車をおくやいなや、すかさずリアサイドの食料の入っている左を一目さんに・・・くんくん、臭いだすさまは、さすが嗅覚がすぐれているんだなーと思った・・・

そのカフェの隣にはマガジンもあったけども、もう食料も買い込んでいるのでよらず・・・このカフェでは贅沢をした・・・魚の入ったムールマンスクサラダというものを食べたものの、うまくて2杯食べた・・・そしてお肉のステーキにボルシチと、初めてカフェでこれ以上食えないという満腹感を得たのであった・・・

350ルーブル・・・およそ14ドルほどの贅沢をした・・・

そして、少し行くと、僕の先でいきなり小さなトラックが止まる・・・トイレなのかな?と思っていると近くへ行くと、どうやら、ついに北極圏に入るようでモニュメントがあり、キリル文字で・・・ポラリークルグというような事が記されえていて、ここで皆記念写真を撮っているようであった・・・僕は・・・露出も悪いけども、モニュメントがですぎる上に回りは短冊のようなものが散乱していて汚らしく、更には気分が冷めてしまい通り過ぎたのであった・・・

ただ、昨日・その前からというかずっと道は上りっぱなしだったけども、今日は比較的平地のような場所があれば、大きななだらかな山越えというような場所もあったりと、やけに変化に富んだエリアに入ってきたようであった・・・ただ、ここのところ、僕が感じるのは、氷点下25度の外でずっと生活している僕と、暖房の利いた車や家などで生活している人とでは、世界が違いすぎるのである、時として・・・僕に対して向けられる全ての人々の視線が、どこか動物園の生き物を見ているかのような、なにか珍しいものをのぞき見されているような、ものすごい違和感を覚えるのである・・・とにかく人の出歩かない世界であるこの気温は、例えると大気圏外と地球とでもいうような、途方も無い違いのように思えた・・・

今日は、北緯66度33分を超えて34分の場所でキャンプしている・・・ここはもう北極圏である・・・いつオーロラが見れるか分からないと思って、開けた場所にテントを張ったものの、やはりふきっさらしで、かなり冷えるので、もうこんな場所には二度と張りたくないと思った・・・

さて暖か牛乳でミルクティを飲もう・・・

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