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大剛日記

2012.12.18

マイナス23度でほぼ敗退

バキッ・・・メキメキ・・バキバキ・・・ピキッ・・・この寒さで木も大変である・・・木の耐寒する音で目がさめる・・・朝、あいかわらず、ここ数日ずっと晴れている・・・暗い中空を見上げれば星空・・・トイレに起きて大便をしてテントに戻る・・・これだけでも、素手でやっているけども、もはや手袋をつけたい気分であった・・・

地図を今一度確認して見てみると推定、60~70km先にガススタがあり、そこにカフェもあるものと思われた・・・

一晩、カメラをテントの中に置いておいたものの、マイナス20度では、どうもバッテリーが放電したのか、暖めてももはやバッテリーの残量表示は赤のままであった・・・これにはまいった・・・今後撮りたいものがいろいろあるので最終手段は、リチウムの短4で動くかやってみようと思う・・・

キャンプがつづくと体のふしぶしは冷えるのが早いけども、道路へ荷物を運んで自転車を運ぶのは、気が楽になってくる・・・。

しかし昨日・・・その前と、ペルミネを食べてからマッシュポテトを食べてみたけども、かなりの満腹感があり、さらに昨日は、朝も昼も食べずに一日自転車をこいでいるのには驚きであった・・・マッシュポテトは空腹を抑えるのにかなり有効かとも思えた・・・

道は、ツンドラの彼方へと伸びていて、太陽はずっと低い位置にいる、・・・なんとも一日中夕方といったた感じだ・・・地図では、かなり水辺が目立つけども、実際は時々、全面凍りついて表面に雪がのった白銀の泉がある程度であった・・・まだ誰もこの程度の凍り方では泉の上にのることはないようで、何の足跡もついてはいない・・・

こぎだして、少しすると、あいかわらず足が冷える・・・試しに自転車を押して歩いてみると、足の

血行がよくなりけっこう温まるのであった・・・これから足が冷えるときは歩くというのがいいのかとも思えた・・・それから、今日一日、足の血行が悪いのはタイツなのかと思ってタイツをぬいで自転車をこいだけども・・・足の冷えこみはまったく変わらなかった・・・

ただ確実に違うのがエネルギー消費量であった・・・昼にサードやパンを食べてから、更に3時頃にトゥルスキーを食べたのである。このペースで食べていたら500km食料がもたないのである・・・明日からはやはり・・・また、タイツをはいて自転車をこぐことにする・・・

昼、テルモスの紅茶を飲もうにも、コップが凍りついて空けれないという状況で、なんとかこじあけて飲んだ・・・さらにサードを切るために、トルコの真鍮細工のボラナイフを使うにも、もはや素手では低温火傷する状況で、さらに手袋をしているとナイフを開きにくかったので口でやろうとして唇に貼りついて、危なかった・・・サードの油の塊は、もはや石のような状態、それでもなんとか切った・・・さらにパンはえっパンって凍るの?というほどほぼ冷凍食品状態なのである・・・パンでくぎが打てる日も近いかもしれない・・・さらにまいったのがマヨネーズが、もはやシャーベット状態で出てこないと言う事である・・・

カルバサ・・・ソーセージは昨日はまだかじれたけども、今日はもはや石のような状況なのである・・・

まだマイナス20度ちょっとでこのありさまである・・・これ以上寒い場所だといったいどうなることかと思う・・・ただ唯一いいのは、冷凍のペルミネが、パリパリに凍ったまま運べて解けないので貼りつかないのがうれしい・・・

気圧は、昨日・・・5ヘクトパスカルも下がったかと思うと、今日は平常に戻りつつも昼過ぎから2ヘクトパスカルも上がった・・・急激な変化である・・・何かが起きそうである・・・

ある時、ふとサイクルコンピューターが壊れるんじゃないか?と思った矢先・・・スピードを計測しなくなりゼロのまんま数分が過ぎて、また動き出す・・・サイクルコンピューターこれで2つ目の故障である・・・こんなことなら、あの465ルーブルのキャットアイの日本のやつをペトロザボドスクで買っておくべきだった・・・くそー・・・足の冷えは、つま先はなんとか温まってくればなんとかなるけども、それと同時に入れ替わるようにかかとが冷えてしまい、左足のかかとは冷えるに冷えて、これは凍傷になるんではないかと思うほどであった・・・そして、夕方、温度計を見ると先日の氷点下20度から更に下がっていてマイナス23度である・・・このまま行くと、あっという間にマイナス30か35くらいは行きそうな勢いである・・・

そして・・・もはや・・・この足の冷えの状態では、これ以上寒い場所へは不可能で、このまま突き進むと、軽いしもやけ・・・もしくは凍傷になるのは目に見えている・・・明日は、最後のインソールがきついというのもあるので、インソールをぬいて、さらにフリースの靴下を直にはいてゴアの上にBVソックスで試してみて、結果が同じであれば、状況によってはすぐにシベリア鉄道路線へ合流するか、もしくはムールマンスクまでは、そこまで気温は下がらない可能性もあるので、何とか行けるかもしれないけども、最終手段は、暖かいカフェやホテルを全て駆使して体を暖めながらムールマンスクまで繋ぐかロシアの大きなブーツを買ってみるか・・・悩むところである・・・

外は氷点下23度前後・・・テントの中はバーナーをたいている間だけは暖かい・・・

そんな中で、よく氷点下40度とかで、水を大気中に向かってバーっとまいて一瞬で凍るという映像を見る事があるけども、今日マイナス23度でお湯をまいてみて、まったく同じ現象が起きていると言う事が分かった・・・しかし、サイクリングでは初の超低温エリアでの思わぬトラブルつづきで、完全にまいってしまっている・・・日記を書き上げるのに考えがまとまらず、かなり時間がかかった・・・あーまいった・・・といいつつも飲みかけで最後に残ったコーヒーが、このバーナーを炊いているテントの中なのに凍りついている・・・ペルミネにケチャップをつけようと思って出してみると凍っていて、チューブの口がもげて直に氷を出すことになった・・・あーあ・・・バーナーにもしもの事があったらこれこそ致命的な状況になりかねないのである・・・

さて、しっかり食べて暖かいシュラフで今日も眠ろうと思う・・・あーとんでもない場所である・・・

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