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大剛日記

2012.12.17

ミョードべジべゴルスクでの出来事

しかし、昨夜は、ブロックとなった牛乳を解かして飲むミルクティはうまかった・・・が、つい気が散って吹きこぼしてしまったけども、まあなんとかなった・・・そして、音楽を聞いて、先日の取材を思い出して、一人うぬぼれながら、陶酔しているかのような気分であった・・・僕のやっていることは、まだ先人の跡をついて行っているだけで何もすごくはない、むなしくも、必死のモノマネごっこという部類なので、正気に戻らなければならないと思うのであった・・・

昨夜から木々が、メキメキ・・・ピキッ・・・メキメキ・・・ピキッピキッ・・・という音が絶えず響いていて、木も寒さに絶えるのが大変なんだなーと思った・・・が時として、野生動物が歩いているような足音にも聞こえてドキッとするのであった・・・

朝、目が覚て、テントの中は、吐く息であろう・・・水分がテントの内側で凍りついている・・・まあいつもの事である・・・そして、外はまた素晴らしくも、吹雪いていないというか、ここ数日最高の天気である・・・このまま行ってもらいたいくらいである・・・

10時を回っても林の中は暗く、何で朝からヘッドライトを使わなければならないんだと思うのであった・・・荷物をまとめて、道路へ運ぶ・・・今日の目的はただ一つ・・・この先のミョード何とかという町で食料を大量に買い込む事である・・・

こぎだして、少しすると、ブーツは乾いているのに、つま先が冷えてきて、ずきずきするのである・・・ブーツが明らかに小さいのはもう分かったけども、インソールが行き届かない先端の部分が下から冷えてくるという事も分かった・・・あと試すとすると、CWXを脱いでこぐとどうなのか明日やってみようと思う・・・

そして、ミョードベジベゴルスクへの道の分岐は、寂れた何もない場所で、今回は入念に地図で計画を立てているからこの町によったけども、普段なら確実に通り過ぎているムードであった・・・

ヒグマの写真や熊を形どった木製の熊など、きっとこの辺には熊がたくさんいるんだろうな・・・という事を感じさせるものが多く目に入ってきたのであった・・・

そして、最初のマガジンで、買おうかと思ったら、ペルミネが小さいのばかりだと言う事と、いまいちいいのがなかったので、町まで行こうと決意するものの、おばちゃんに距離を聞いても、まったく答えになっていない・・・かなり遠そうなのであった・・・その後、いくつかの場所で、おばちゃんに聞く・・・この先の信号をナッレバ・・・左だというのは皆同じなのだけども、距離が分からないのであった・・・が以外にも1km行かないくらいで信号にでくわして、交差点の角に、マガジンがあり、そこでやたらしょっぱいけどもまずくはない、サーラ・・・サード?・・・豚の油身を1kgちかく買い込んでから外で、あるおじさんという事になるけども、スポーツマンと言う感じの男性に話し掛けられる・・・「ヘルプ・・・ヘルプ~~~」僕に手助けしてあげたいというのである・・・家に来てチャイと何か食べていきな・・・というので、OKすると車に自転車を乗せろというのである・・・これはでかすぎて無理なので、スパシーバ!とお礼を言って僕は次の食料を探して他のスーパーへ向かった・・・ペルミネはあっても小さいのばかりなのである・・・そしてちょいと高い・・・買うのは先伸ばしして町を見ていると、ある場所でまたさっきのスポーツマンという感じのおじさんに会う・・・そして、マガジンへ一緒に入って、ペルミネなどを見る・・・が高い・・・

すると、この人が、店のボスと思われるおばちゃんを呼んで、ヤポーニャがベロスペットでムールマンスクへどうのこうの・・・と、何か交渉して・・・お金を払わずに1つ900gのペルミネを5パックを持って店の外でパッキングする・・・おじさんは、・・・エタ、コミュニズム・・・ノープロブレムだどうのこうの・・・だったら、ということで僕は、この際欲しい食料全部伝えた・・・牛乳2リットル・クッキーたっぷり・スメタナたっぷり・ティーパックたっぷり・マヨネーズたっぷり・パンたっぷり・・・そしておまけにうまそうなベーコンの塊・・・すさまじかった・・・ほぼ商店強盗に近いありさまである・・・

ビノグラドフさんは店内のクリスマスツリーを指して、今はメリークリスマスなんだと・・・サンタがムールマンスクからやってくるんだよ・・・というような事を言った・・・

僕には、共産主義だからただだというような言い訳をしていたけども、きっと後から全額おじさんが払うんではないかと思うのである・・・というのも、ただでくれるなら、電卓で金額を計算しなくていいのではないかと思うのである・・・が、もしほんとうにくれたのだとすると驚きである・・・そして、このビノグラドフ・ウラジーミルさん44歳が、トヨタの新型ランドクルーザーで先頭を行き・・・べつに自分で町から出れたけども、案内してくれた・・・

途中で、早い車では、いくら先へ回って待っていてくれてもロスなので、お礼を言って別れた・・・食料だけでも50ドル近いの額をもらっているのである・・・この恩は絶対に忘れない・・・スパシバ!ビノグラドフさん・・・そして数分行くと・・・今度はパトカーから警察が2人降りて、僕を見ている・・・あー商店強盗プラス・・・滞在登録か何かでパスポートチェックか・・・あいにくゴーグルもしていないし無視しようがない・・・来るべきときが来てしまったかと通りすぎる・・・が何も言ってこなかった・・・

どこか暖かく僕を応援してくれているかのようなムードであった・・・

正直胸をなでおろした・・・すると、またおじさんが後ろから僕を抜かして行く・・・そして、今度は、ポケットからお金を出して、全額で3600ルーブルほどのうち、僕が今まで持ったことのない1000ルーブルを3枚もくれた・・・ちょうど100ドルである・・とんでもない話である・・・またしても、この恩は一生忘れませんよ!ビノグラドフさん・・・僕は、その後、旅の途上での、こうした思わぬ出来事の驚きに喜びをかみしめるのと同時に、こうした親切は、いったいどうやって恩返ししていけばいいものかという事を考えていた・・・そして時々、目頭があつくなった・・・

僕が、自転車で旅している人または困っていると思われる人を見つけて、150ドル近い支援ができるだろうか・・・出来たとしても、相手を見定めてばかりで、筋違いの形になりそうに思えるのである・・・

いやはやスパシーバ!の一言であった・・・

しかし・・・ローカルな町に入って、1時間以内の出来事である・・・これはほんとにすごいことだなーと思う・・・ロシアはハイウェイから反れた場所にこそ出会いがあり、おもしろい出来事が即座にやってくるのである・・・気圧は、時計のグラフで後から分かったけども、急激に上がって下がっていて、5ヘクトパスカルも下がっているのである・・・これは雪になりそうだな・・・と思っていると、すかさず、雪がちらほら舞い始めるのであった・・・が、トラックが通って道路脇の木々がゆれて雪が舞っているのか、どうなのか分からないほどの量なので気にするほどではなかった・・・

そして、今日は早めに道路脇の林に入ってテントを張った・・・獣道で、数匹の動物の鹿かなにかだと思われる足跡がついている・・・そして支援された食料や品を全て写真に収めた・・・いやーありがたいなー・・・の一言である・・・バーナーの調子が悪く・・・入念にダウンを着込んでから直した・・・

GPSを見ると北緯63度であるもうあと3度で北極圏である・・・さて夕食としよう・・・

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