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大剛日記

2012.11.27

クリンを通過した

昨夜、沼にはまって、一時は本気で度肝をぬかれたものであった・・・永久凍土だとかシベリアの夏は沼地になるとか知ってはいてもまさか冬に林の中で沼に落ちるなど予想すらしていなかったのである・・・ブーツは後からしみてきて、右足がけっこうインナーまできていて、乾かすのが、タオルやティッシュを何度も変えて許容範囲内におさめたのであった・・・そして狼や熊が出そうな物騒な沼地となっている林の中で、一人ラジオを聞くのはいいものであった・・・さすがはモスクワが近いだけあってFM放送がよく聞こえたのであった・・・ロシアのポップミュージックは、どこか80年代の音楽なのかもしれないけども、なんか昔の電子音のサウンドを聞いているような感じであった・・・あるロシアのロックミュージシャンがNHKのロシア語会話で、ロシアのロック界に失望していると言ったけども・・・少し分かる気がした・・・朝、さすがは林の木々が深いので9時近くなっても暗く・・・テントから出る気にならなかった・・・

が、荷物をまとめて、もはや自転車に荷物をつけて出るのは不可能な林なので、自作のリアパニアはザックに切り替えた・・・ザックは帰国する時などのエスケープ時に使うためだったけども予想外な形で活用できてよかった・・・道路までリアをかついでからフロントと自転車は一度に道路まで運んだ・・・

そして、出発は10時近かったのか過ぎていたのか、お昼に距離を見ると20km行っていなかったのであった・・・が、あせってもしょうがない・・・ちんたら行きましょう!と言う事で・・・けっこうアップダウンが多い中、汗をかかないようにゆっくりこぐのだけども、けっこう暑くなるのであった・・・

あるノバ・ペトロフスコエという集落というのか町とは言えない場所で、郵便局がちょうどいい場所にあって、ポストカードを見せて日本までいくら?と聞くと22だと言う・・・先日ボグチャーでは写真はだめだとか封筒に入れるような事を言っていたけどもここは、そうではないようである・・・ボグチャーの宿できれいなお姉さんがくれたA4の写真をカットした自作のポストカードに切手を貼ってもらい・・・郵便局の机の片隅を陣取って、まずタイプして下書きしてから書いた・・・気持ちがすっきりした・・・

そしてクリンまであと20km以内に迫った場所で、ある・・・マガジンによる・・・隣はカフェになっている・・・そこで水はあるものとしか思えなかったので、凍りついたボトルの水をなんとか捨ててボトルを持っていくやいなや・・・ここには水道が無いと言うのである・・・カフェをやっていてどうするというのだ・・おじさんは、水は~ルーブルだどうのこうの・・・がボルシチを食べてみて、容器は捨てれるものなのであった・・・今後、水はやはり、まず水があるかどうか聞いてから凍りついた水を捨てようと決意した・・・が、このカフェのおばさん・・・何にいらついているのか不明だけども、僕がまだ店を出ていないのに、全部かたずけて、さらにはボトルを数秒で店の外のクーラーの上に移動しているのである・・・そして、おじさんは、何を聞いても一言だけ・・・この店は怒るに怒りきっているという状況で、どんなお客をあいてしているのか不明だけども・・・酔っ払いやへんなのがよほど多いのか・・・単に態度が悪いのがあたりまえなのか、へんな店で、といっても大半の商店は似たようなものだけども・・・お客は、いつでも、このおじさんとおばさんの機嫌を損ねないようにというよりも、いつでも機嫌の悪いおじさんとおばさんを、これ以上機嫌を悪くさせないように、ことごとく叱られる犬のように店に入ってくるのである・・・そして言葉を丁寧に選んでしゃべる・・・まったく店員が一番偉いとでも言わんばかりの、くだらないマガジンなのである・・・

が、ここである日本の醤油というかソースのような味のソースをカフェでかけるとうまかったの買った今夜のペルミネが楽しみである・・・

林の中を上りつづけること30分・・・平地というよりもゆるい上りの果てに・・・遠くにクリンの町が見え始める・・・そして、日没まで2時間とせまった午後4時・・・ある商店で水を分けてもらっている最中に、硬い18ルーブルの安いピロシキをかじっている最中に、いきなり鉄を噛んだかのような硬い物体が口の中にある・・・やばい・・・歯が割れた・・・ずっと冷たい外気を吸うたびに、ピキッと亀裂が入る感じがしていたのだが、ついに割れた・・・これはウズベクで簡易的に直してもらっていた部分で、ずっと危なかったのである・・・

これは、まず宿をとってから歯医者を探そうかと思っていたのだけども、宿なんてものが、誰に聞いても分からないの連続・・・あと道ゆく人の10人に声をかけると9人は聞いて聞かぬふりもしくは見て見ぬふりである・・・きっとモスクワはこんな感じなんだろうから行かなくてよかった!と思った・・・誰も教えてくれるどころか、話にもならないのである・・・そして、話せても冷たく一言で、無いと言われたり、あると言われて向かった先は宿ではなかったりだなんだで、いっそのこと歯医者へかけこんで直してもらえないか?というのである市場の、マガジンのお姉さんの教えてくれた方角へ向かって・・・途中何度かおじいさんやおばさんに聞いて、最後、なんかあっちにありそうだな・・・という土地感だけで辿り付いたのである・・・歯医者のビルのフロアーには、患者なのかたくさんの人がいて、まるで妖精といったかわいい少女たちが・・・歯を直してもらうのを少し怖がりながら待っていて・・・印象的だった・・・

そして、15分待ちなさいという・・・こんだけ人がいて僕が後からいきなりきてほんとに直してもらえるのだろうか?という状況・・・いちよう自転車にカギをかけてから、歯をみがいて、呼ばれる・・・そして、先生は、直してくれた・・・よほど日本の金歯の技術がめずらしいのか、僕の口の中を女医さんたちを集めて、これがどうのこうのと研修でもしているかのようであった・・・そして、簡易的なものだけども5年はもつと先生は英語が出来ないので出来る人がやってきて、そういった・・・ほんとにいきなりで直してもらえてありがとうございました・・・スパシーバ、クリンの歯医者ビルの先生方!

しかし・・・この数十分で、歯医者にたどりついて、更に直してもらって700ルーブルおよそ23ドルで済んで、しかも町を抜けて、今はキャンプしているのである・・・ほぼ奇跡である・・・

このテントを張った林、両サイドに道が通っていて、後ろに道があるなんて車が通るまできずかなかった・・・いちよう偵察にいったけども、ローカルな村への道があり、人通りはまずありえないのと、水路と林で反対からはまず人がこれそうな状態ではないと言う事で安心した・・・さて、夕食としよう・・・

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