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大剛日記

2012.12.23

無事に無人地帯を抜けたものの・・・

朝、さすがに先日の木の根が背中に食い込んで、よく眠れなかった日とはうって変わって、最高の平地にテントを張ったので、朝まで体のどこにも負担がかかることなく暖かく熟睡できた・・・

出発は10時少し過ぎたあたりであった・・・

足は、冷えるけども、冷えてもテントに入るまでの行動時間の5~6時間ほどの間だけで、次第に冷えに対する恐怖心も少しずつ弱まっていったように思えた・・・が、今度は大きなブーツを試してみたい・・・

まったくもってここ数日見ている景色に変化がないがゆえに、どうにもこうにも、何も言いようがないありさまで、ただ途中凍りついた泉に車の轍があり、どうも、もう氷の厚みは申し分ないようであった・・・冬の間だけの道がこれから至る所にできるものと思われた・・・

今日は、どういう訳か・・・薄く曇っているからなのか・・・気温がいつもより高い・・・ここ数日ずっと、氷点下28度ほどの、ほぼマイナス30度という日々であったのだけども・・・今日は氷点下20度ぴったしだったので、比較的、暖かく感じた・・・不思議なものである・・・氷点下20度が暖かいのである・・・

はたして僕が、10度前後の日本に帰ったらいったいどんなかっこうなのだろうか?と思った・・・

シフトなしのシングルで進む日々・・・シフトしないとずっとバーエンドをもっている状態であった・・・

サイクルコンピューターが36kmほどからといってもそこまでも正常に動いていたかなぞだけども、ついに動かなくなり、推測で走った・・・そして、夕方間際になって、なんとか長かった無人地帯の終了地点である、ドイヒという集落への入り口に到着した・・・最初目に入ってきたのは、ディーエルエス・・・ポリスが700m先にあり、800m先にガススタという看板であった・・・

が、警察がいる建物はこの時期は無人であった・・・ガススタのカフェによって、まず感じたのは、店員がふざけているという事であった・・・店にお客が来ても動こうとしない・・・漬物石のようなムードなのである・・・寒い土地だとこうなるのだろうか?・・・が、話せば普通だったけども・・・今まで見てきたロシアの田舎とはまた違ったムードなのであった・・・ガススタの横には宿があるけども、850Pで設備の割には割高であった・・・

あるトラックドライバーがやってきて、トラックの中でさえ寒いのに自転車なんてとんでもないとのこと・・・驚いていて、きっとさぞかし暖房の利いた車内から降りて冷え込んだものと思われた・・・

シャシーシカを3つ食べてから、4kmいけばドイヒの町の中にも宿があるとの事・・・

今日1つ目の158kmの無人地帯を抜けたものの・・・この地点からまた140kmが無人地帯であり、立て続けなのである・・・食料だけでも調達して、更には宿に泊まって休みたい気分であった・・・そして、日本へ電話してある装備を送ってもらいたかった・・・

ドイヒの町までは4kmというものの、地図には8kmと記されている・・・まあこの位なら行ってみようということで、向かう、これが以外に長く感じた・・・

一つ目の宿は、見るからにぼったくりというムードで正に最初は2000も1000のところ要求してきた・・・が他の安い宿は知らない?と聞くと、バグザールの駅のホテルが580で泊まれるという・・・が、きっとこれは外国人は泊まれない・・・という事を電話で確認するも、すべて把握している従業員が電話に出なかったのか、大丈夫だというので、また遠いセントラルまで自転車で向かう・・・

そして、その宿に到着する・・・部屋を見てから自転車を宿に入れて荷物も入れる・・・パスポートを見せるときになって、お姉さんは事情を知らなかったようで、おばさんがやってきて、ロシアンパスポートだけだと、そして、僕は日本人だと何度も説明しているのに、パスポートを見えろと言うので、見せると・・・はい、だめ!ニェット・ニリジャーとのこと・・・こういう人に、正直、本気でパスポートを見せたくないと毎回思う・・・僕は最初からそれを聞いているんですよ・・・ふざけるのもいいかげんにしなさい・・・と、いう状況・・・

もう外は暗い・・・氷点下20度・・・が、宿の暖房で体温をリカバリ出来て、体中ぽかぽかしてきて・・・

もうこの際、マガジンで食料をまた1週間分買い込んで、分岐まで戻ってキャンプしよう・・・と、はっきりいって限界をとっくに超えてしまっている状況でありました・・・

が、そう言う事で、マガジンをはしごする・・・最初の店は高級食材ばかりで話にならず、2つ目は安くてお姉さんも機嫌がよかった・・・が、宿のお姉さんにしろこの店も、若いのに歯が虫歯なのかどことなく汚れてがたがたしていて、なぞだけども、シンナーとか覚せい剤など、何か薬物の関係なのではないかとすら思えるのであった・・・

この店は、17ルーブルで今までの最安値のカルトーシュカかと思っていたら改めて見てみたらまたやってしまい甘いチーズのバレーニキであった・・・

そして、最後の店で、買い忘れたトイレットペイパーとスナック菓子を買った・・・来る時は遠く感じた道も、戻るときは比較的近く感じた・・・そして分岐のガススタでガソリンを1・5リッター入れてまんたんにしておいた・・・

そして・・さてキャンプしようと言う事で進んでいくと、これが、クセモノで、どこまでいっても、道路脇の木々を切り倒して視界をよくしているのかなんなのか・・・道路脇へ下りれる場所がどこまでいってもんないのである・・・最初、下りようと思ったら、落とし穴のように、木の上に雪がかぶっている状況で、散々な状況・・・もう暗く、道路は穴があってもいくらヘッドライトで照らしていても、、よけようがなくゆっくり穴に落ちて、ガタンガタンと乗り越えるという、何かあったら、それこそ自転車を壊しかねない状況である・・・そして下りれる場所といったら、ふきっさらしの雪原だけ・・・嫌になる・・・そして、あの偉そうにパスポートを見せろ見せろ言って、一言ではねのける、ソ連ばあさん・・・僕には、この氷点下20度の自然のほうが、人間よりやさしく思えましたよ!・・・今回もそうだけども、今の社会主義というものは、社会主義をきどった個人の中にこそある・・・ということをウズベクでもアゼルバイジャンでも今回も感じるのであった・・・完全な日没後のツンドラの道は、どこか不気味で、背筋がゾクゾクした・・・何か怖いって、狼だとか、何が潜んでいるか分からない林・・・ざわざわと風でゆれる木々だったり・・・なによりそのスケールと冷え込んだ大気と闇が恐怖心をあおるのであった・・・更には何度も頭にきて一人怒っていた・・・それでも数キロで、ある林の中になんとかテントを張った・・・あいかわらず怒っていた・・・がテントに入ってバーナーを炊いて、久々のスメタナとクッキーを食べて、うまい油身だけではないハムをマヨネーズをつけて食う・・・知らぬ間に怒りはどこかへいってしまった・・・

さて、明日は一日デイオフとしたい気分である、がそれは明日になってきめようと思う・・・さて夕食だ・・・

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