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大剛日記

2012.11.30

・・・雪は止まない

朝、いつもより早く7時に起きる・・・テントは、雪が被いかぶさっていて、朝一でゆきかきである・・・嫌になる・・・シャベルは今回持ってきていないので、足で雪をけってどかした・・・

そして道路の様子を見に行った・・・どうやら除雪車両が入ったようで、道路脇には雪が山のようにはねのけられている・・・そして8時過ぎに2日間休んだキャンプを撤収した・・・ポールは数日前にグリスアップしていたけども、もう取れたようで、朝からポールがしまえなく、しょうがないので、なめる・・・すぐに取れるけども、舌を低温火傷する可能性があるので、なるべくそういう事はしたくない・・・気温はめずらしく氷点下10度である・・・が、もうなれていて寒くはない・・・道路まで出るの2回で行けるかと思ったら雪が深すぎて無理で、こんな場所で極地方でまず道路までリアのザックを運んでから次にフロントを運んで、3回目に自転車という、道路へ上がる為に、とんでもない苦労であった・・・が、それも、その後の雪上走行がそれ以上に過酷な、あまりにも馬鹿げているという事は、その時はきずきもしなかった・・・道路は、トラックが行きかう中、なんとかアスファルが見えそうな雪がどけられて硬そうな場所を選ぶ・・・けども、その場所は、トラックが踏みならして、しかも皆、誰もが通りたい場所であり、僕は、ご迷惑をおおかけしてすいませんという気持ちで隅を走る・・・というか、まともに走れないので、ハンドルをとられないように慎重に進む・・・この肝心な吹雪の中、ゴーグルはやはり少しして曇って使いものにならないのであった・・・次第にというか、雪が止まないのもさることながら、道路の雪がどうも、除雪がまにあっていない、豪雪エリアへと入っていく・・・そして、走行距離は、以外にもお昼前に40kmちょっと行って、雪上でも距離はかせげるという事が分かった・・・

が、除雪されて、なおかつトラックがかためた場所でなければ、自転車はこげない・・・かといって、押せるかといっても押すこともままならない・・・あまりにもなさけない気分であった・・・

お昼時、集落があったので入ろうかと思いきや、その村への道は、もはや積雪50cm以上でしかも、もはや車も通れない・・・通れるのはトラクターが時折通るだけ・・・とんでもない雪なのである・・・

その後、やっとのこと見つけたマガジンは反対側で、こんなとこで、このクソ重たいチャリンコ盗む人はいないでしょ・・・ということでスーパーへ入って・・お昼ご飯のパンや今夜のお楽しみのスメタナとシュークリームなど・・・そしてペルミネとヒンカリ・・・そしてスナック菓子・・・以外に高く450くらいであった・・・まあ一日の使用金額すれすれというところである・・・が今後、食料の調達は、できるところでするので、値段など気にしていたら手に入らなくなる可能性もあるので、けちらないで500以内に収めていこうと思う・・・そして、除雪車のドライバー達が・・・おいでおいでというので、行ってみる・・・皆、この雪のロシアを自転車で?と皆驚いて毎度の事ながら、目を丸めているのであった・・・

昼間も、気温は氷点下8~10くらいでさすがは、冬の到来と言えるものであるように思えた・・・

ジュースは、ほぼ完全に氷の塊・・・水もシャーベットというよりももう少しで完全な氷になるところである・・・もう水やジュースを運ぶのはテルモス以外ないかもしれない・・・

ある川を眺めると、茶色のコケかと思うような流氷が、壮大な川の水面を埋め尽くし始めていて・・・川が完全に凍結するのも時間の問題に思えた・・・

そして、しっかりと除雪されているエリアはありがたくも、少しだけで、すぐにまともに走れないエリア入った・・・そして・・・渋滞・・・得体の知れない渋滞が延々と続き始める・・・

渋滞の原因を突き止めるべく、僕は自転車なので、トラックの間を、まともに走れない悪雪の中、通りぬけて行く事・・・4時間ほど・・・結局、どこまでいっても渋滞というよりも、今朝、僕をぬかした車は、僕が数時間後に全てぬかして、さらに昨日から渋滞しているかとも思われる・・・途方もないトラックと車が道を塞いでいる・・・途中、遊んで除雪しているふりとでもいうべくブルがいて、何をしているのか不明であった・・・あたかも仕事にかりだされて、仕事しているふりといった感じであった・・・

そして、あるトルゾック・パイオンでは、道路脇に、厳重な警備隊性の、どうみても刑務所といった建物を見た・・・監視塔のレンガがなんともアウシュビッツを連想させるムードで、重たーいムードであった・・・そして、僕が通っただけでも15km以上渋滞はつづいていて、次第に車線は狭くなり、もはや追い越せないのである・・・どうしようもなくなって、よくよく考えると、反対車線のモスクワ方面は、時折車が通るだけで、なんとか通れそうで、が、これも雪のブロックと積もった雪による・・・バンピングで、これは悪路としては、初のタジキスタンを抜いてトップである・・・

自転車ではもうこのくらいが押すのも・・・乗るのはもうちょっとでというか道路の一部の硬い場所をのぞいて不可能で、限界を感じるのであった・・・

そして、そんな中、何人かのドライバーは、話し掛けてきた・・・大半はどこから来た・・・どこへ行くというものであった・・・

ゴアのヤッケは凍りつき、オーバーミトンもいいかげん怪しくなってきた・・・

そして、雪のランダムな悪路に苦戦して、背中もシャツは汗をかきすぎて、ぐっしょり・・・

そして、いいかげんこのへんでキャンプする場所を見つけないと、トラックと同じようにはいかない・・・

ある集落の入り口の辺りが最初はよく見えたけども、やめて、ある木々の林を2度偵察・・・進行方向側は、もはや全部沼地で、話にならず、逆の車線は、林で沼ではないということが分かった、が、もはや、やってられない・・・やりきれない・・・絶望的な気分で、それでも体力をふり絞って、雪をどかしてテントを張る場所を作って、また、装備と自転車を運ぶのに3往復して、やっとの事、テントを張る・・・話に聞いていたテントの生地がちじむというのが、今日になって分かった・・・今後気温が下がると思うと・・・嫌気がする・・・

そして、テントに入る・・・テントの中は、凍りついた生地の冷気で、もやがたっていた・・・雪は止む気配はまったく無く、降り続けている・・・そして、気温マイナス10度・・・・背中も手も汗びっしょり・・・なんとか凍っていないけども、凍るのも時間の問題・・・これは緊急事態で・・・とりあえず、一段楽して、着替えようかと思ったけども、着替えてもそれを乾かさなかったら意味が無いので、着た状態で、テントの中でバーナーを炊いて乾くかやってみた・・・今日からは食事が先で、初のシベリアの雪を解かして水を作って沸騰させてペルミネをゆでた・・・以外に、これがもいものなのである・・・凍りついたサイダーは、不可能かとも思ったけども、テントの上にひっかけて40分ほどで飲めるようになり・・・しかも、ガスも凍りついていたようで、もとどうりサイダーとなった・・・

衣類は1時間ちょっとで乾いたような気がする・・・オーバーミトンも乾かした・・・

 

あー・・・もう、体力はいくらあってもどこまでもふり絞らざるおえない、やりきれないほど過酷な日々が始まったようである・・・とりあえず雪が止んでもらいたいのである・・・もう3日降り続けている・・・あーやってられない・・・正直、やりきれない・・・

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